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湖の国の四季物語・春 桜の三井寺で美を堪能する旅

2013.04.16

ツアー趣旨

近江八景の一つ「三井の晩鐘」で知られる三井寺の魅力を一日かけて堪能し、湖の国の持っている宝ものを再発見し、その楽しみ方を模索します。

ツアー工程

・2013年04月10日(水)
三井寺集合→身支度→千代里先生の立ち居振る舞い講座→お花見弁当ランチ(shopMadre)→仏師さんのお話@修繕院→「三井の晩鐘」つき→お茶席

ツアーの様子


桜吹雪舞う美しい三井寺に相応しく参加者全員着物姿で境内を巡りました。

●着付け&ヘアメイク
着物愛好家であるSHINOBU先生による着物の着付け:着物を持っていない参加者のために、着物のレンタルもしていただきました。着物ならではの、柄×柄の楽しい世界、着物と帯はもちろんのこと、肌着や襦袢、帯留めといった見えない部分の小道具まで愛らしいものをたくさん持って来ていただき、着物というジャンルの楽しさと奥深さを体験できました。

ヘアーワークスY’sのオーナー庸子氏によるヘアメイク:参加者全員の個性と美しさを引き出すヘアアレンジをしていただきました。

 

●立ち居振る舞い講座
元新橋の芸者、千代里先生による「福ふく所作教室」

着物を着ているときの立ち姿、歩き姿、座り方、立ち方、手を洗う時や手の使い方、タレ・袖・襟元の気配りについて教えていただき、参加者全員が実践。襖の開け方や立つ、座るなど、普段意識しない所を少し意識するだけで、しなやかで美しい動きになることを実感しました。着物におけるさまざまな固定概念を取り払われるように「どうしたら格好良く見えるか」「自分の着物姿に自信を持つ」ということが一番大切、とのお言葉。「どれだけ練習したかではなく、どれだけ着物を着てきたか」が着付けには表れるようです。着物の着方と対話するのではなく、自分と着物が対話することが大事との言葉に、まずは着物を自分にとって近い存在するべく、洋服のような感覚で着れるようにしたいと感じました。

 

●境内でのお花見ランチ
shopMadreによる野草づくしのマクロビオティック弁当を頂きました。
食べて地球にやさしくなる、をコンセプトにしたマドレさんのお弁当は体の中から春めくようなメニュー。[土鍋炊き玄米おにぎり2種、てりやきとうふバーグ、ノビルのヌタ、カラスノエンドウのおひたし/ブロッコリーのゴマドレ和え/ヨモギのてんぷら/いろんな葉っぱのサラダとおはなたち/幻の彦根りんご入リキュールのかんてん/わらべの番茶]

 

●仏師さんのお話at園城寺仏教尊像修復院(修繕院)
普段見ることのできない、修復中の仏像を見ながら、仏師さんのお仕事についてお話を聞きました。
修繕院とは、日本各地の伝統文化の結晶である仏像彫刻を修復されるところです。横に寝かされている頭部の無い金剛力士像や、外された右腕、はがれかけた塗装や、それを修繕するための顔料や修繕に使う道具類。継承されてきた伝統技法を受け継ぎ、先人の成し遂げた偉大な業績に学びながらさらなる修技訓練を重ねる仏師という仕事の役割、その重み、また面白さを知ることができました。

 

●近江八景の一つである「三井寺の晩鐘」つき
「七景は霧にかくれて三井の鐘」と詠まれた三井の晩鐘は、音色の良いことで知られています。古来より「形の平等院」「音の三井寺」として日本三銘鐘のひとつに数えられ、平成8年には環境庁より「残したい日本の音風景百選」にも選ばれています(三井寺の鐘パンフレットより)。そんな鐘を参加者1人ずつがつき、音が響く間煩悩を断つべく?お祈りをしました。鐘の上部には108個の乳といわれる突起があり、百八煩悩にちなんで江戸時代に流行する百八乳をもつ鐘の最古の作例となっているそうです。

 

●三井の夕暮れとお茶席
三井寺を巡り巡った後、和菓子とお茶をいただき、参加者全員でツアーを振り返りました。
おもてなし:

 

編集後記:天気にも恵まれ、桜吹雪でほのかにピンク色に染まった三井寺は、本当に美しく、すばらしい眺めでした。県内外からも多くの観光客が来られるのも納得です。観光をするとき1つの場所に1日かけてじっくりと楽しむということは意外となかなかできないものです。今回は、何を見るかだけでなく、どんな風にその場所を楽しむかということを考えて企画されていたので、その場所の魅力を深く知り、さまざまなことを経験できた充実のツアーとなりました。是非色んな方にこのツアーの魅力を知っていただきたいと思います。

 

投稿:でじまむワーカーズ佐野