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クラフトマーケット

2012.10.13

クラフトマーケットのようす


クラフトマーケット一日目は、『職人マーケット』と題し、滋賀が誇る職人さんたちが集結し、実演・体験・販売していただきました。
近江商人屋敷近隣の弘誓寺さんの本堂前に8ブースがずらりと並びました。


滋賀の地酒の酒粕を使った、「湖のくに生チーズケーキ」で出店のcoccoriさん。酒粕を使用しているというめずらしさや、おちょこに入ったパッケージの珍しさにゆくひとゆくひとが足を止めていました。

手引き角真綿を使用した最高級近江真綿布団を作る、北川茂次郎さん。なかなかお目にかかれない繭引きのようすに来場者は釘付け。繭引きに使用される蚕にも、子どもたちは興味津々でした。

神社仏閣、だんじりの彫刻から、仏壇や欄間などの細かい彫刻まで様々な作品を彫る井尻彫刻所、井尻 一茂さん。彫刻実演をしながら、キーホルダー・ストラップなどの販売を行われました。繊細で精巧な手仕事に見とれてしまいます。

2011年に「お米のろうそく」でグッドデザイン賞、グッドデザイン・中小企業庁長官賞を受賞した今津町の手づくり和ろうそくの大與、大西 巧さん。年季の入った道具を使って流れるように進んで行く職人技が見事でした。

水彩、アクリル、鉛筆など様々な画材を用いて独自の世界を描き出す、水墨画家の冨田 彦一さん。ブースでは数名が水墨画にチャレンジ!冨田さんのお手本にしたがいながらも、それぞれ個性的な作品を仕上げていました。

綿・麻織物を中心とする晒加工や特殊仕上げ加工をおこなう株式会社大長の大橋 富美夫さん。木の台の上に麻織り物を置いて手もみする作業を体験できました。来場者はたどたどしい手つきながらも、コツを教えてもらい体験を楽しんでいました。

伝統工法や素材にこだわった家づくりをはじめとし、木を使ったおもちゃ等も作製する、安土建築工房さん。かんな削り体験も開催され、なかなかスムーズに滑らないカンナに四苦八苦しながらも削りかすの美しさや長さを競い合う人もいました。

見学や体験の合間にちょっと休憩…にぴったりの、ドリップのおいしいコーヒーを提供してくれる珈琲セブン社さんと個人の気分に合わせたお茶をいれてくれる中国茶一子さん。来場者はもちろん、職人さんたちもほっこり一息ついていました。


それぞれ個性的なブースが集結したクラフトマーケット一日目。「滋賀県にはこんな職人さんがいるんだよ!」「滋賀県にはこんな特産品があるんだよ!」と一人でも多くの方が、人から人へ、滋賀の良さを伝えていただけるきっかけになることを祈っております。

(記:河合 未登里)