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湖の国の四季物語・初夏 2012年6月20日

2012.06.20

ツアー工程

・2012年06月20日(水)
いき生き水文化かばた館(昼食)→和ろうそく(大與) 工房見学→扇骨(多胡扇子店) 工房見学→道の駅・藤樹の里あどがわにて扇の絵付け体験→雲平筆(攀桂堂) 工房見学→交流会

ツアーの様子


新旭駅に集合したのち、いき生き水文化 かばた館へ移動。古民家を思わせるような趣のある内装の店内で新旭名物のしょいめし膳をいただきました。優しい醤油味のしょいめしをはじめ、安全な食材を使用したスローフードを堪能しました。
その後、『近江手造り和ろうそく 大與』へ。大與4代目の大西 巧さんにお話を聞きました。和ろうそくのやさしい灯りを作り出す原料となる櫨の特性や、洋ろうそくとは違った性質を持つイグサの芯などについて説明いただいた後、工房を見学させていただきました。丁寧に塗り重ねられる蝋や仕上げられていく見事な技術に参加者は感動していました。見学の後は2011年にグッドデザイン賞を受賞した「お米のろうそく」など、各々がショッピングを楽しみました。
次に、「平成23年度伝統的工芸品産業大賞」を受賞した扇骨を作成している『多胡扇子店』へ向かいました。乾燥させるためにズラリと並べられた扇骨は圧巻です。扇骨には竹の一番外側の皮が使われ、それに専用の染料で色づけされています。紙のように薄く繊細な扇骨に、熟練された職人技を感じました。


その後は『道の駅藤樹の里』へ移動し、扇子の絵付けを楽しみました。絵の具やクレヨンなど、普段使い慣れない道具に戸惑いながらも個々のオリジナル扇子を完成させました。絵付けで集中した後は藤樹の里で人気の、朽木の宝牧場直送のソフトクリームを堪能。
『藤樹の里』からほどない距離に佇む、約400年、筆を作り続けている『攀桂堂』へ。日本で唯一、筆の芯の上に和紙が巻かれている「巻筆」の技術を守り続けています。一本の筆でも、“しなり”や“墨もち”を考慮し、部分ごとに様々な動物の毛が使い分けられているそうです。実際に作られている様子も見学させていただき、代々使い続けられている年季の入った道具に歴史を感じました。


投稿:河合