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「湖の国のかたち」講座 vol.06 ものづくりの原点 素材を知る!

2012.06.26

道を歩くとき、飛行機で移動するとき、誰かと会話するとき…そんな日常生活のふとした瞬間からデザインを紡ぎだしていく村澤氏。今回の講座では村澤氏がデザイナーとして参加している、岐阜県付知の豊かな木材資源を活用した生活道具を生み出す「asahineko」のものづくりについてお話していただきました。

講座のようす


今回のセミナーは、近江八幡のインテリアショップPureStyleで行われました。セミナー会場では社会就労センターによるcoccoriの織り実演や、湖の国のかたちメンバーによる展示も行われ、参加者は見学や交流を楽しみました。
店舗の一画、手織りじゅうたん(ギャッベ)の上に参加者が集まり、あたたかい午後の光の中で、セミナーはスタートしました。


今回は、岐阜県付知の木材資源を活かして生活道具を作成するプロジェクト「asahineko」のデザインも担当されているムラサワデザインの村澤氏にお話していただきました。
日本の国土に対する森林の割合や国産木材の生産量などをベースに、現在の日本の木材の状況についてお話しいただきました。
村澤氏がデザインされたちりとりとブラシ、脚立など、どのような木材をどのように生かしてデザインされているのか詳しく解説していただきました。製品も参加者が各々手に取り、香りや感触などを実際に確かめることができました。「木というのは性質上、使えば使う程キズがついたり、すり減ったりしながら形が使い手に馴染んで行く…それを見越したデザインになっています」という言葉にasahinekoのデザインの神髄を発見しました。使い手が実際に使用するその先までを想像してデザインする事の大切さ、素材を活かすことの大切さを改めて感じることができました。



セミナー後の小休憩では、晴れやかファームさまとshop Madreさまが協力して作られた、にんじんパウダーを使用したシフォンケーキとビスコッティがふるまわれました。
その後、利き木ワークショップを行いました。参加者は聞いたことも見たこともないような木の積み木を手にとり、感触や重さ、香りや色など、さまざまなヒントから木の名前当てにグループで挑みました。


ワークショップの後は、株式会社 安土建築工房社長西澤さまと、株式会社カワサキの井上さまより、木にまつわる商品づくりのお話をお聞きしました。株式会社カワサキさまの、近江八幡の伝統的な数珠を作る技術と、木の色を生かしたアクセサリーの美しさに参加者は目を奪われていました。安土建築工房の西澤さまからは、家づくりを通しての木の大切さや木の家の特徴などをお話しいただきました。